計算方法と根拠
損益分岐点売上高の求め方
中小機構 J-Net21 の解説では、利益=売上高−(変動費+固定費)で、利益が 0 になるとき固定費=限界利益(売上高−変動費)です。変動費比率=変動費÷売上高とすると、損益分岐点売上高=固定費÷(1−変動費比率)=固定費÷限界利益率になります。
目標利益に必要な売上高
目標とする利益を出すための売上高は、(固定費+目標利益)÷(1−変動費率)で求めます(J-Net21 の解説と同じ式)。
計算例
固定費 20 万円、売上高 100 万円、変動費 50 万円なら変動費比率は 50%、損益分岐点売上高は 20 万円÷(1−0.5)=40 万円です。目標利益 10 万円なら必要な売上高は(20 万円+10 万円)÷0.5=60 万円です(解説の例と同じ)。
使っている式
| 名前 | やっていること | 式 |
|---|---|---|
| 変動費比率 | 変動費を売上高で割った割合です。 | vr = vc / sales * 100 |
| 限界利益率 | 1 から変動費比率を引いた割合です(売上 1 円あたりに残る利益)。 | mr = (1 - vc / sales) * 100 |
| 損益分岐点売上高(変動費が売上以上のときは 0)(結果) | 固定費を限界利益率で割った額です。この売上高で利益がちょうど 0 になります。 | if(vc < sales, fixed / (1 - vc / sales), 0) |
| 目標利益に必要な売上高(変動費が売上以上のときは 0)(結果) | 固定費と目標利益の合計を限界利益率で割った額です。 | if(vc < sales, (fixed + target) / (1 - vc / sales), 0) |
| 限界利益率(結果) | 売上高から変動費を引いた限界利益の、売上高に対する割合です。 | mr |
| 安全余裕率(分岐点を下回るとマイナス)(結果) | 見込みの売上高が損益分岐点売上高をどれだけ上回っているかを、売上高に対する割合で表します。 | if(vc < sales, (sales - fixed / (1 - vc / sales)) / sales * 100, 0) |
式の記法: + - * / ^(べき乗)、かっこ、min / max / round / ceil / floor / pow / abs / sqrt、if(条件, 真のとき, 偽のとき)。round(x, 桁) は四捨五入、ceil は切り上げ、floor は切り捨てです。
設定値(定数)と出典
この計算では、税率や料金表などの外部の設定値は使っていません。数学的な定義の式だけで計算しています。
入力できる範囲
| 項目 | 範囲 | 初期値 |
|---|---|---|
| 固定費(同じ期間の合計) | 0〜100,000,000,000円 | 200,000円 |
| 売上高の見込み | 1〜100,000,000,000円 | 1,000,000円 |
| 変動費の見込み | 0〜100,000,000,000円 | 500,000円 |
| 目標利益 | 0〜100,000,000,000円 | 100,000円 |
結果は、同じ条件なら本サイトのどのページでも同じ数字になります(ページの数字も、計算ツールも同じ計算の仕組みで出しています)。
ご利用にあたって
- 入れた固定費・変動費の見込みにもとづく概算です。実際の経営判断・資金調達・税務の判断の代わりにはなりません。
- 売上に応じて変わる費用の分け方(固定費と変動費の区分)によって結果が変わります。商品が複数ある場合の按分、税金、借入の返済は含めていません。
- 変動費が売上高以上の場合は、売上を増やしても利益が出ないため損益分岐点を求められず、0 と表示します。